2007  IODA 世界選手権  サルディニア(イタリア) 2007.7.22 - 8.2

 

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2007.6.24 2007 OP級世界選手権日本代表チーム 若洲合宿 練習レポート


選考会終了後、GWにNT全体の合同合宿がありましたが、
今回は、最初で最後のワールドチームのみの練習合宿となりました。

そう言った意味では、大変貴重な時間の中、
充実した練習としたいところであるのは、言うまでもありません。




さて午前中、

当初風は東よりから軽風でしたが、すぐに南に廻り始めた様子。
出艇後軽いセーリング練習をこなし、早速チームレースの練習。
とりあえず風はベストなコンディションです。

今回はアジアチームの颯人選手にも参加してもらい、チームレース練習は3対3。

【新東京バナナチーム(哲也、友香、颯人)】
       vs
【昨年のヨーロッパチーム(航輝、友世、喜咲)】

と言ったところでしょうか。



午前中はとりあえず肩慣らしといったところで昼食の為、一時帰着。



昼食も皆で和気あいあいと笑顔があふれていました。

たまたま当日は、九州から高校生の堤ひなた選手が、一時帰宅中で、
日頃の練習や生活の話で、けっこうな盛り上がりがありました。





さあ、いよいよ午後の練習となりましたが、
風は相変わらずの南3mくらい。
やはりまずはセーリング練習からです。




文字通り“歴戦の雄”たちが集まった今回のワールドチーム。
まずはそれぞれ個人の仕上がり具合から。




昨年のウルグアイ大会やアジア競技大会代表での自信からか、
何か余裕さえも感じ取れる「哲也」選手。

クローズの走りは、やはりスピード重視の心地よい走りです。
また彼の持ち味のフリーですが、そう簡単には他を寄せ付けません。
今回はやはりチームのエースですので、(プレッシャーを掛けるわけ訳ではありませんが)
つい“表彰台”&“日の丸”を期待してしまいますね。
本番に向け、準備万端といったところでしょうか。


同じく昨年度ワールド代表の「友香」選手。

二年連続出場での余裕からか、セーリングは安心して見ていられます。
普段から常に「基本」を大事にしたセーリングと、
その場その場の判断力と分析力には優れたものを持ち合わせています。
また、女性ながらチームの精神的な柱となっている雰囲気があり、
チームの成功を考えた場合には彼女は欠くことのできない存在です。
彼女自身もきっと、「あとは本番が待ち遠しい」と言いたいところでしょう。


今回は遠いところからわざわざ駈けつけてくれた“西の雄”「航輝」選手。

過去、3年連続ヨーロッパ選手権出場の実績を踏まえ、今年は念願のワールド出場です。
さすがにその走りからは、全く“迷い”が感じられません。
彼のお陰で、他の重量級の子供達にも「軽風でも頑張れば、早く走れるよ!」ということを
我々も自信を持って伝える事ができます。
皆が知っての通り、強風になれば彼には誰もついて行けません。
OP最後の海外レース、是非とも悔いの無い走りを期待しましょう。


同じく昨年度のヨーロッパ選手権代表の「友世」選手。

さすがに強豪クラブのエース、
初めて間近に見るそのクローズホールドには圧倒されました。
普通よりもさらに上り角度がありながらスピードが落ちません。
昨年のヨーロッパ選手権でも常にトップグループを走り続けたその実力に、
あらためてうなずく思いです。
今回もトップフィニッシュを見せてくれる事、間違い無し!


最後も、同じく昨年度ヨーロッパ選手権代表の「喜咲」選手。

選考会ではいい走りを見せてくれましたが、ここへ来て少し悩んでいる様子。
ただ、この日の後半は、いい走りが戻ってきたように思います。
“いい時”の走りが出せれば、十分勝負になると確信しています。
持ち味の“集中力”には目を見張るものがあるので、
あとは冷静な判断さえできれば・・・上位入賞も可能性アリですね。
(すみません、親バカでした。笑)


以上が、何となくですが、この日の各選手の様子です。




最後になりますが、この日のメインテーマであったチームレースです。

以前に比べると、だいぶ皆がスタート前などに他艇を“けん制”出来るようになって来ました。
上りのレグでも皆思っていたほどセーリングの乱れも感じられません。
また、普段あまり練習していないわりには、チームワークにも全く問題ありません。

相手をおさえたり、マークするのは、皆上手にできるのですが、
世界の強豪チームを倒すには、
一つ一つのレグの中で条件(風が振れるなどの)が均一に変わった場合に、
いかに臨機応変に(チーム内でスイッチするなど)相手に対応できるかが、鍵となりそうです。



本番では(前半のフリートレースの結果次第ですが)
是非ともチームレースの出場権を勝ち取って欲しいものです。
もしチームレースに出場できれば、
経験豊富な「友香」選手や「哲也」選手に引っ張ってもらえます。

この調子でいけば、日本チームは十分表彰台を狙える!(談:長堀氏)
私もそう思います。


簡単ではありますが、以上です。





最後に今回会場でお世話になった、
中央区ヨット連盟の皆さまをはじめ、関係各位の皆さまに
チームの父兄を代表して、心より御礼申し上げます。

                           横浜ジュニアヨットクラブ 大日向 南知夫