2007  IODA 世界選手権  サルディニア(イタリア) 2007.7.22 - 8.2

 

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JPN-2965
Tetsuya Isozaki

JPN-3025
Koki Tanaka

JPN-3113
Kisaki Ohinata

JPN-2911
Tomoyo Wabayashi

JPN-3153
Yuka Nagahori

Hiroki Goto


JPN-2965 Tetsuya Isozaki 磯崎哲也

99位 35-(67)-20-23-2-32-32-58-57-63-(OCS)-6-17 345


僕にはOP最後の世界選手権でした。

目標はもちろん1位です。しかし、今回のワールドは、昨年のワールドよりレース展開がうまく
行かなかったり、現地での練習も昨年に比べてまったくといってよいほど、良い走りが
出来ませんでした。

そして大会の初日の2レース目では、沈をしてしまいました。最初の5レースはチームレースが
かかっていたので、沈や英語をとったらチームレースに行ける可能性が低くなることが分かって
いたのにもかかわらず、沈をしてしまいました。チームのみんなには申しわけない気持ちで
たまりませんでした。チームレースは残念ながら後もう少しというところで、行けませんでした。

今回のワールドでは、上位フィニッシュがあまり出来ませんでした。日本では強風が吹いても
簡単に上位にはいることができるけど、ワールドでは全くといっていいほど上位に入れません
でした。目標は1位だったけど、目標には全然とどかず、納得の行くセーリングが出来ません
でした。

陸上では、世界各国からのお友達と交換Tシャツをしたりして楽しく過ごしました。

最後に、お世話になった、濱本監督、後藤コーチ、サポーターの皆さん、お忙しい中
ワールドまで来てくださった浅野会長に本当に感謝いたします。どうもありがとうございました。

JPN-3025 Koki Tanaka 田中航輝

38位 18-7-44-(47)-16-4-8-24-5-11-33-37-(71) 207


僕は、2007年世界選手権に行ってきました。

僕は、中学3年生で、これがOP最後の海外遠征になるので、これまで練習してきたことを、
全て出し切ろうと思っていました。そのために、自分の苦手な軽風シリーズを意識して、
レースに臨みました。

しかし、実際のレースでは、半分は得意の強風が吹き、残りの半分は中風〜軽風域の
レースでした。強風のレースでは、自分の納得のいくパフォーマンスを発揮できて、
よい順位が取れました。しかし、軽風〜中風のレースでは、一度しかよいレースができず、
悔しい思いをしました。

強風のレースで、前を走れた理由は、食事面にあると思います。僕は、すぐに腹が減るため、
たくさん量を食べるようにしていました。そのお陰で、長丁場のレースで体力が持ったのだと
思います。また、軽風のレースでの反省は、意識の問題だったと思います。自分は体重が
あるため、軽風では走れないという考えが、無意識のうちにあって、それが自分のレースを
できなかった原因だと思います。

また、世界には素晴らしい選手がたくさんいることを身にしみて感じました。そうした選手と
出会うことで、自分がまだまだであることを痛感させられました。この経験を今後に
活かしたいと思いました。

他国の選手との交流では、英語の重要性を改めて感じました。自分の英語は相手に通じ、
会話はできるのですが、少し固めの話や自分の言いたいことになると伝えきれないことがあり、
勉強不足だと思いました。

このような素晴らしい大会に参加できたことを、とてもうれしく思います。
レースでは、後悔するタックを何度も打ちましたが、今後はこれを糧に、よいセーラーに
なりたいと思います。

最後に、このような機会を与えてくださったOP協会の方々、濱本監督、後藤コーチ、
サポーターの皆さん、本当にありがとうございました。

JPN-3113 Kisaki Ohinata 大日向喜咲

120位 67-(68)-23-15-10-(68)-61-44-47-47-51-10-10 385


私は、7月19日から8月6日までイタリアのサルディニア島に世界選手権の日本代表として
行って来ました。去年のヨーロッパ選手権では十分に走れなかったので、選考会が
終わってからも練習を頑張りました。

目標は、総合5位以内に入ることでした。計13レース、強風から微風まで本当に実力があった人
しか1位から5位までに入れないと、強く実感しました。その中でも、上3、下をトップで回航した
5レース目。あの時は、サイドから本当に緊張していました。風が丁度おちていた時で
右の方にあったブローにのった集団に気付くのが遅く、タックしても追いつけなくて
そのまま右に突っ込んでいた集団に負け、フィニッシュ20ぐらいでした。チームレースの事も
あったし、本当に悔しかったです。

強風では、特に初日は全然だめでした。
また微風のレース10番台の時、上マークからシングルになるのは難しかったです。
それでもやっぱり優勝のニュージーランドの選手はしっかり走っていました。

陸では、去年より色々な子と話せたし、ほんとに色々な国の人が居て楽しかったです。

目標には全く届かなかったけど、ミストラルの時などのセーリング技術もたくさん学べたし
ヨットで大切なことなど、今回のワールドに行ったからこそ分かりました。

そして私は最後あと1年あるので来年も絶対ワールドに行き、今回の事をつなげたいです。

今回のワールドでお世話になった、濱本さん、後藤コーチ、サポートしてくれた皆さん、
そして、ワールドに行かしてくれた家族、チームのみんな、良い経験をしました。
本当にありがとうございました。

JPN-2911 Tomoyo Wabayashi 若林友世

170位 42-(73)-15-32-82-60-(76)-46-30-35-20-51-72 476


私のワールドでの目標は、「Topフィニッシュをする事」でした。しかし、全く目標を達成
できませんでした。途中まで2番を走った時も最後には抜かされてしまいました。

去年のヨーロッパでは、風が無かったせいか何度も上位でフィニッシュできました。
今回のワールドでは、上位フィニッシュが全くできませんでした。

ワールドに出るために、暑い日も寒い日も練習を続けてきました。色々な事を教えてくれた
コーチや、いっしょに練習してくれた仲間や、応援してくれる家族や、周りの人達の事を
考えると悔しい結果でした。でも自分の弱点を知る良い経験になりました。

勝てなかったのは力不足だっただけではなく、その場の雰囲気に負けてしまっていたからだ
と思います。勝つためには戦う相手は自分なのだと思いました。自分を信じる事が必要だと
強く思いました。もう悔しい思いはしたくないです。風が強くても弱くでも「絶対に大丈夫」と
自信が持てるくらい練習を頑張って、常に上位に入れるようにしたいです。

良い経験をさせていただき どうもありがとうございました。

JPN-3153 Yuka Nagahori 長堀友香

  167位 57-52-(OCS)-67-43-35-(78)-43-42-64-31-22-15 471


私は、去年のワールドに行って、あの表彰台に乗りたいと強く思いました。
だから、3月の選考会では、絶対5位以内に入るという気持ちで望みました。ギリギリでしたが、
何とか入る事ができ、イタリアのワールドに行く事ができました。

今回のワールドは、表彰台に乗るという目標をたて、練習に励みました。

イタリアに着くと、去年会った子が話しかけてくれたりしてくれて、とってもうれしかったです。

初日から、地中海の風ミストラルが吹き、思ったどおりのセーリングができませんでした。
次こそはという気持ちで、2日目望みました。3レース目フィニッシュして、10位ぐらいだったので
ほっとしていたのですが、本部船へ行ってみるとOCSとなっていました。

最初の5レースは、チームレースの事も絡んでいたし、1人でも英語を取ったらいけないかも
しれないということを知っていてとっても悔しかったし、チームに申し訳ない気持ちでいっぱい
でした。日本で強風を乗って前でフィニッシュする事はできるけど、ワールドでは、全然走れず、
まだまだ詰めるところがたくさんあると思いました。

今回は、最後のワールドで、納得行くような結果ではなかったけれど、セーリングの面でも
気持ちの面でもたくさん成長したと思います。

最後に、忙しい中来て下さった浅野会長、濱本監督、後藤コーチ、そして、サポートして
くださった人に感謝したいです。

Coach : Hiroki Goto 後藤浩紀

   
2007年の世界選手権は、日本選手団にとって厳しい現実を突きつけられる結果に終わりました。

何が足りなかったのか、どうすればもっと上位に行けるのかを帰国後も考え続けています。
優勝したニュージーランドの選手や、強風で速いギリシア、ドイツの選手などの走りと比較すると、日本人の強風での乗り込み不足が浮き彫りになりました。日本では出艇すらためらうような風でも平然とレースが行われ、彼らも平然と走ってきます。それも沈しないように乗るのではなく、フネを常にコントロールしながら、もっと速く走るようプッシュし続けながら。

あの走りが出来るようになるには、練習環境、指導体制を抜本的に変えるしかないと思われます。私は3年前にクロアチアのジュニアクラブに感銘を受けたことがあったのですが、マリーナに親御さんがまったく見当たりませんでした。フルタイムの若いコーチがいて、子供たちはそのコーチのもと、練習やレース、合宿や遠征さえも主体的に行っていました。どんなに強風が吹いていても嬉々として出艇していく子供たちは日本のOPセーラーより頼もしく、逞しく見えました。

日本でもユースの年代になれば、似たような環境があります。福岡や佐賀の高校ヨット部が行っている活動です。OP出身の選手が全国から留学していますが、そこで彼らが得ているものは、クロアチアのジュニアクラブと近い。つまりそこには彼らを指導するプロがいて、学校が終わって毎日海に出られる環境があります。

もしも日本からOPのワールドチャンピオンを出したいと願うなら、勝つための指導体制と環境整備が不可欠です。JSAFや他のクラス協会と連携して、頻繁にナショナルチームの合宿を繰り返す。そこで学んだことを選手は自分のクラブにフィードバックする。ナショナルチームに入れない選手は、入った選手から吸収して努力する。そういうピラミッド型の構造が協会主導で作られれば、いつか必ず日本人のワールドチャンプが生まれることでしょう。

しかしそうは言いながら、OPで学ぶべきはレースで勝つことだけではないのも事実です。自立心や向上心、協調性を身に付けることも(の方が)重要です。情操教育の一環として、こんなに素晴らしいスポーツはありません。親子の関係が希薄になってきていると言われる現代社会で、毎週家族で海に行って同じ時間を過ごすこと自体が貴重なのですから。

今回のワールドチームはそういった意味では、素晴らしい時間を過ごしました。常に笑顔が絶えない、雰囲気のいいチームでした。サルディニアの美しい海で、たくさんの友達と忘れられない思い出を作ったことでしょう。子供たちは練習やレースを通じて大きく成長しました。今回のメンバーが悔しい思いをバネにして、これからのセーリングにつなげてくれるなら、それがOPで学んだ最も貴重な財産になることでしょう。

もちろん私たち大人はそうは言ってられません。強化活動と普及活動の両輪を並行して回していく必要があります。レース重視派も、エンジョイ派もどちらも満足できる体制・環境作りが求められます。具体的に自分に何ができるか、私なりに考えて実行していこうと思います。

昨年に引き続き、大変貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました。