オリンピックと同種目の競技が多い中で、特異な存在なのが、セーリング競技の中の
オプティミスト級です。オリンピック種目でもなく、またU-15という年齢制限のある種目が、
このアジア競技会にあるというのは、もちろん将来のオリンピック選手を育てる、という
意味合いもあるでしょうが、採用されたのはいったいどういう理由でしょうか。
不思議な感じもします。ご存知の方、教えてください。
それはともかく、トップアスリートと交流ができるこのアジア競技会は、
オリンピックの次のグレードの大会であることもあり、
U-15のオプティミストセーラーにとっては、何物にも変えがたい
貴重な経験です。
この大会で得たものが、今後彼らに大きな影響を与えるだろうことは
間違いないでしょう。 |
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韓国で開催された第10回大会(1986)で、宮本大介選手が銀メダルを獲得して以来、
オプティミスト級の選手たちは下記のとおり数々のメダルを獲得してきました。過去の成績
第11回大会(1990、中国) 関 一人
金
第12回大会(1994、広島) 松永鉄也 銀
第14回大会(2002、韓国) 飯束潮吹 金
木内容子 銀
第15回大会(2006、カタール)小宮 悠
銀
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第14回大会 飯束選手 |
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第14回大会 木内選手
アルバム |
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第15回大会 小宮選手 |
関選手は、第11回大会でOPで金メダルの後、第14回大会で470で金メダル、
そして、2004年のアテネオリンピックで3位となり、日本悲願の男子初のメダリストとなりました。
B&G財団 関・轟組サクセスストーリー(アジア大会のことにも触れられています)
同じく、第12回大会銀メダルの松永選手は、2008年の北京オリンピックで7位入賞、
現在はロンドンオリンピックに向けて活動中です。
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関一人選手(2004北京オリンピック) |
松永鉄也選手(2008アテネオリンピック) |
また、飯束選手は、第15回大会では420級で出場、その後、木内選手と同様
大学ヨット界で活躍、今後の活動が期待されています。
第15回大会でOP男子で5位となった磯崎哲也選手は、今回のアジア競技大会では、
ステップアップし、420級で出場します。
他の種目のインタビューで、
このアジア競技会で成績をあげることがオリンピックに通じる、と話している選手がいますが、
セーリングにおいても同様ではないでしょうか。
U-15のオプティミストセーラーにとって、正式参加できる国際大会は、
世界に通じるものとアジア地域におけるものです。
世界に通じるものとしては、IODA世界選手権のみですが、
アジア地域におけるものとしては、IODAアジア選手権、アジアセーリングチャンピオンシップとこのアジア競技会です。
IODAアジア選手権は、選考会の対象ですので、よくご存知だと思いますが、
毎年アジア地域で開催されるIODA主催(国際オプティミスト協会)の大会です。
アジアセーリングチャンピオンシップは、2010年は3月にアジア競技会と同じく
中国(広州・汕尾)で開催されました。この大会は、アジア地域のセーリングの祭典として、
オリンピックとアジア競技会の間の年に開催されますので、おおよそ2年おきに開催されます。
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