2009年7月24〜26日に、和歌山セーリングセンター(和歌山県)にて開催された
「20094JOCジュニアオリンピックカップ兼JSAFジュニアユースセーリングチャンピオンシップ
同時開催 全日本OP級ヨットオープン選手権」の大会計測について報告します。1.イヤーシリーズ
選考会から始まる2009年度のイヤーシリーズの2番目に当たる大会でした。
イヤーシリーズ(選考会の大会計測)を利用した選手は1名でした。
2.参加艇数
53艇(従来艇8艇、IOD艇45艇・内チャーター艇5艇)
3.計測日程
7/24(金)13:00〜17:00、7/25(土)8:00〜9:00 と設定されていましたが、
当日計測の予約が31艇(IOD艇のみ)も入っていたことから、7/25は7:30より計測を開始しました。
また、従来艇が8艇ありましたが、全て前日計測でしたので、余裕を持って対応することができました。
4.計測員
和歌山ジュニアご父兄、和歌山大学学生、山梨県ジュニアご父兄の方々が計測員として
参加してくださいました。計測開始の15分前ぐらいにミーティングをし、以前に計測を経験されている方を
中心に役割分担をしました。
5.計測場所
ハーバー駐車場に、8月のインターハイ用に駐車場の4分の3ほどの大きなテントが設置されており、
そこで計測をしました。充分過ぎるほどのスペースがあり、順番待ちの選手もテント内に入れるので、
暑さ対策としても助かりました。
ただ、従来艇のセール計測については、風が上がってきた時が大変でした。セール計測は、
室内(艇庫内)の方がよいように思われました。
6.計測器具
準備した計測器具は、下記の通りです。
・スパー、フォイル用器具
・セール計測用フィルム ・木片(ウエイト用)
・20kgの分銅 ・計測フラッグ
→ 榊原氏へ
・イヤーシリーズスタンプ → 牟田口氏へ(西日本大会用)
・重量計(ハーバーの物を借用)
・テープ(透明・白)
・はさみ ・筆記用具
・基本計測用器具(田中)
5月のNT合宿の際に、荒川氏より預りました。また、次の東日本大会の為に、
レースに参加されていた榊原氏に持って帰っていただきました。
7.問題点等
特にトラブルはありませんでしたが、下記のケースがありました。
・アウトホールのロープが1.2mを越えるもの 約10件
→ クラスルールの変更点として選考会に引き続き、今回もアウトホールのロープの長さを計測。
計測時にアウトホールをはずし、長さ(テーブルにテープで表示)を確認。超える場合には、
メジャーで実測値を提示。(選手あるいは保護者が、その場で切断。)
・IOD艇
・PVCのアップバックを使用
→ IOD適用のものを購入してもらい交換
・シリアルNoの判読不明(2点/マスト、スプリット)
→ いずれも、レースにはチャーター艇のものを利用
* シリアルNoの判読できなかった2点は今後の為に再計測を実施
スプリット / 合格(シリアルNoの再発行)
マスト / 不合格(浮力不足)
・シリアルNo違い(大会計測用紙に記入した番号と現物の番号の書き違い)
→ 4件 該当する計測証明書を確認
→ 1件 該当する計測証明書を持参していなかったのでチャーター艇のものを利用
・従来艇
・ダガーボードの重量不足 1点
→ 別のものと交換
8.その他
・計測日から入れると3日間の日程でしたが、実際のレースは2日間で、2日目にも大会受付と計測が
設けられていました。以前からと同様の日程ですが、昨今の情勢もあり、仕事や学校行事、
また遠征コスト等の点からも2日間の参加とする選手が多くなったのではないかと思われます。
また、お盆休みが半月後にあり、翌週には東西選手権が開催されることからも、平日(金曜日)の
休みがとりにくいとの声も聞きました。2日目の午前中からレースを開始する為には、前日に計測日を
設ける必要がありますが、計測方法や日程を再考すべき時期であるかも知れないと思いました。
・大会計測は、ある程度想定していたことも含め、比較的スムーズにできました。大会計測を円滑に進めるには、
事前準備(選手側・大会スタッフ側)、現場での大会計測の運営に、おおきなウエイトがあると思われます。
事前準備については、荒川氏にアドバイスを貰いながら進めました。
始めて大会計測を経験する選手も多かったようですが、従来艇やチャーター艇の計測についても含め、
事前に質問があったので、当日混乱することはありませんでした。
また、現場では、前年度の全日本オープンの際に計測員としてお手伝い頂いた方に、引き続き
本年も参加してもらうことができました。始めて計測に参加する方に、その方々がその場その場で
アドバイスをしてくださり助かりました。
さらにそれらに加え、今回はチャーター艇があった事も円滑にいったひとつの要因でした。
上記6のシリアルNoの判読不明のケース等も計測証明書のあるチャーター艇のものを利用することができ、
借用できるマストを探し回ったり、計測証明書を自宅から取り寄せたりする必要がなく、選手側もこちら側も
必要以上に神経を尖らせることがありませんでした。
以上
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