|
安全規定・海上計測ガイド 2011/2/10更新 | ||
|
||||||||||||||||||||||||||
はじめに | ||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||
チェックポイント | ||||||||||||||||||||||||||
|
海上計測でチェックされるクラスルールの説明 |
● 青字は、海上計測で優先して検査され、抗議の対象となるルール部分です。 |
1. 浮くもやいロープとその取り付け方 2. あかくみ、パドル、ダガーボード、はハルにしっかりと取り付けてあること (あかくみが2個以上ついている場合には、どのあかくみもしっかりと ハルに取り付けなければなりません。) |
[3.3.4] ダガーボードは浮くものとし、艇に取り付けておかなければならない。ダガーボードおよびバテンを貫通する穴1個を、適当な場所に、空けてもよい。その直径は10mmを超えてはならない。ダガーボードをハルに取り付けるために、弾性コードまたはラニヤードを使用してもよい。1個の小さいシャックル又は閉じる方式のプラスチックフックを、コードまたはラニヤードを、ハルまたはダガーボードのいずれかに、取り付けるために使用してもよい。 →さらに詳しく |
[4.3] 次の装備を、レース中艇に積まなければならない: (a)1個以上のベイラーを、ラニヤード(複数)または弾性コード(複数)でハルにしっかり取り付けなければならない。1個のベイラーは最低1リットルの容量がなければならない。 |
(b) 1本の浮くもやいロープ、直径5mm以上、長さ8m以上のもので、マストスォートかマストステップにしっかり留めなければならない。 |
(c)パドルはラニヤードまたは弾性コードでハルにしっかり取り付けなければならない。 |
3.ライフジャケットは適切な状態で着用されていること 4.笛は正しく装備されていること |
ヘルムスマンは、少なくとも EN393:1995 (CE 50 ニュートン)、 またはUSCG Type III、 またはAUS AS1512 またはAUSAS1499.の浮器具基準に適応した個人用浮揚用具を着用しなければならない。 製造者から供給されたすべての装着装置は意図されている方法で使わなければならない。 |
[4.2(a)] 笛は個人用浮力体にしっかりと取り付けられていなければならない。 →さらに詳しく |
5.ハル、セール、フォイル、スパーに「大会スタンプ」が押してあること |
[4.5] 大会中にハル、セール、スパーまたはフォイルが使用不可能な ダメージを受けない限り、大会を通してハル、セール、マスト、ブーム、 スプリット、ダガーボードおよびラダーは1つしか使ってはならない。 何らかの理由でそれら装備を交換する場合は、レース委員会の認可を得なければならない。 上記に基づき、大会計測を受けた証明として、スタンプが押されます。 |
6. アップバッグの浮力が適切な状態であること |
[3.2.7.1] ハルには、強度のある繊維で補強された材料で作られた膨張式エアバッグの形状の、浮力体3個を取り付けなければならない。各浮力体は、45±5リットルでなければならない。 各浮力体は、空気の偶然の放出を確実に防止する密閉栓を装備しなければならない。(すなわち、逆止弁やネジ式のスレッデド弁)。 各浮力体の最小重量は、200グラムとする。 |
|
従来艇はこちら →さらに詳しく |
7. ラフ計測バンド(ブラックバンド)における、マストに対してセールの位置が正しいこと 8. セールのラッシングロープ(ガラミ)におけるマスト、ブームとのすき間(最大10o) |
[6.6.3.1] ラフ計測バンドの上縁は、No.1バンドの下縁より上方へはみ出してはならず、またラフ計測バンドの下縁は、No.2バンドの上縁より下方へはみ出してはならない。スロート部分の、規則3.5.2.6に関連する2個のマストの穴またはラッシング用アイは、ラフ計測バンドのどのような部分も、No.1バンドの下縁より上方へ上がることを防ぐために使わなければならない。 →さらに詳しく [6.6.3.3] セールのラフは、マストから10mm以内になるように、各アイレットでマストにしばらなければならない。 [6.6.3.4] セールのフットは、ブームから10mm以内になるように、各アイレットでブームにしばらなければならない。代わりに、タックのアイレットで、ブームまたはその仮想線から10mm以内になるように、ジョー艤装品にしばるか、またはジョーまたはジョー艤装品の2個の穴を通して取り付けるか、のいずれかでよい。 |
9. ブームとブームスパンのロープ(ブライタル)とのすき間(最大100o) |
[3.5.3.8] ブームにメインシートまたはメインシート・ブロック(複数)をとる方法は、任意である。(ただしそれらはブームに沿って移動できないものとし、また張り索とブームの間の最大隙間は、ブームに沿ってどの位置においても、100o以内でなければならない)。ブロックの位置またはブーム・ストラップの長さは、レース中に調節してはならない。 →さらに詳しく |
10. マストは転覆した時の脱落防止のために、ロックする装置等がついていること |
[3.5.2.11] 艇が転覆した時に、マストがステップから抜け出すのを防ぐため、ロックする装置または他の設備を取り付け、使用しなければならない。 →さらに詳しく |
|
レース中以外の安全規定 |
規定違反でペナルティを受けるのは、レース中だけです。 練習中では適用されません。では、何をやってもいいかというと、そうでもないと思います。 世界中のOPを通じてセーリングスポーツを楽しんでいる人たち、海の魅力の深さを追及している人たちの経験がベースとなり、 国際OP協会に提案され、採用された実用的なクラスルールです。 練習では安全規定にビクビクする事は必要ありません。うっかり忘れることも、たまにはあるでしょう。 大切なことはクラスルールの底に流れる安全への考え方を尊重していただければ申し分ない事と思うのです。 |
あとがき |
海上計測をしていて、計測の順番を考える方法で、ひとつ、迷うことがありました。 OCSの選手を除くべきなのか? それとも、計測するのか? 答えは一つ、「検査をしよう。」でした。なぜなら、安全規定は悪い得点を与えることが目的ではないからです。 OCSならば、たとえ違反があったとしても、既に一番悪い得点なのでそれ以上のペナルティは課せられません。 しかし安全規定に間違いがあれば、参加選手として公平に、注意し、反省してもらう、ことを理念といたします。 |
Copiright: JAPAN OPTIMIST DINGHY ASSOCIATION. All Right Reserved.