Japan Optimist Dinghy Association クラスルール計測委員会


2011年度の大会計測の方針について
(クラスルール計測委員会発表 2011/2/10

日本OP第1-11-03


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2011大会計測方針
従来艇の大会計測
装備の修理交換の場合

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注意 : 海上計測における、安全規定・クラスルール違反のペナルティ・システムが
     PFP方式から、DPI方式に移ります。 ペナルティの得点方式以外
     についてはこれまで通りの海上計測の内容を継続します。


1.大会計測システムの継続

 @全日本選手権はフルメジャーメントに準じた計測(セール実計測・ハル重量)を実施します。

 A全日本以外のJODA大会等は簡易計測にてイヤーシリーズシステムを実施します。

  ● 2010年のイヤーシリーズ適用大会は最終選考会、及び 東/西日本選手権 です。
    チームレース(広島・全てチャーター艇)は適用されません。


2.海上計測におけるペナルティ・システムの変更について(説明)

 @JODA全日本における、海上計測でのペナルティ・システムの変遷

   2002年まで、特にフィニッシュ直後の海上計測は行われず、レース中の
   クラスルール違反については、SIに、特に罰則に関する記載がない場合には、
   原則として失格となる。
   (IODAでは、1990年以前より海上計測を実施していた。)
   
   2003年〜2010年まで=PFP(Penalty of Five Points)システムを使用して、
   特定の違反に関しては、5点加点の罰則をSIに記載し、ジュリーの審問を受けることなく、
   レース委員会で罰則を与える事を可能にした。
   これ以降、海上計測は運営の中で標準化する。
   (IODAでは2000年以前に、最初はPTP/2点加点 として実施。)

   2011年 から DPI(Discretionary Penalty Imposed 裁量による罰則を課すとの意味)
   システムを実施します。
   (IODAでは、既に2009年より実施している。)

 Aなぜ、方式が変遷していくのか?

   問題点:1)クラスルール違反は原則失格。
        2)規則違反の裁定については、ジュリーが全てを管轄する。
        3)安全に関しては積極的にアピールして普及を図る。
        4)軽い違反に関しては配慮があっていい。

   初期の海上計測: 全て1)、2)のみで対応し、厳しすぎるとの感があった。
   PFP : 3)および、4)については適応しているが、2)とは矛盾している。
        また、SIに特定されていない、
        4)に相当する軽い違反に対しては、失格との重すぎる罰になるので
        量刑の公平さに欠ける。
   DPI : 違反にふさわしいペナルティをジュリーが裁定しなければならない場合、
        SIに特定する項目については、その内容を裁量して重さを加減する。
        これにより1)〜4)までの全てカバーする事を意図する。
        ただし、クラスルール以外の要件に関してはジュリーの知識および良識を
        基準として判断できるが、クラスルールに関しては、その理解度が重要となる。
        そのためクラス協会からは、ジュリーに対して、参考となるグレードを提示するが、
        その判断はあくまでジュリー自身による裁定となる。

 Bどこが今までと変わるのか?

  ○海上で、確認された違反は、全て抗議の対象となり、レース委員会の決定により、
    プロテスト委員会に抗議書が提出されるので、 公式掲示板にはPFP違反の公示は
    されず、審問しない加点は無くなる。

  ○ 今まで5点だった加点が、大きくなる事もあり、失格だった違反が軽くなる場合がある。
    (マレーシア・ワールドの場合では、10%で8点、30%で24点の裁量となった。
    パドル、ダガーボードが艇に結ばれていない場合は8点、と、PFPの5点より重くなり、
    逆にラフ計測バンドの違反は24点と、失格よりも軽くなった。)

  ○裁量による%と得点の関係は、失格の点数を目安としている。 
    つまり、参加艇が99の場合には、失格は100点なので、5%で5点、10%で10点、
    30%で30点、最も重い場合は100%で100点となる。
    もし、ジュリーが限りなく軽いと判断をすれば、0%で加点なし、との判断も考えられる。

  ○今まではPFPだったので審問が無かった場合も、これからはレース委員会から抗議
    されるので、審問に出席しなければならない。

 CPFPと海上計測抗議との差がなくなったので、計測HPのガイドラインも変更しました。

  
http://japan-opti.com/rule/rule_file/taikaikeisoku/kaijyocheck.htm
  なお、検査項目の優先度や検査方法については今まで通りです。

 D実施の時期について

  2011年度の選考会から実施します。 
  海外遠征の権利を得た場合は、既にIODA大会には採用されている方式なので、
  よく理解して臨んでください。


3.2011年クラスルールについて


 新ルールの改定は2011年2月1日から有効となりました。 計測HPで公表しています。
 今年の改定で、国内の大会計測(レース中)に関連しては、
 3.2.6.1(d)で、携帯電話の禁止が追加されました。
 これまでは外部の援助(RRS41)で、無線通信による外部情報源は、携帯電話も無線と
 扱われていましたが、改めてクラスルールにも含まれ、明確化しました。

あとがき

 運営サイドからは、PFP方式は便利だったように思えます。 しかし、選手の権利から見れば、
 故意・過失にかかわらず、違反は違反として最高刑を課す、との時代から少しずつ変化していく
 事を、受け入れたいと思うでしょう。
 IODAも、ISAFから指導を受けて、便利なPFPを採用する方針を、DPI方式に変更しました。
 JODAもその流れに沿って2011年度の方針としたいと思います。
 皆様には、ご理解の程をよろしくお願いします。


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