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注意 : 海上計測における、安全規定・クラスルール違反のペナルティ・システムが
PFP方式から、DPI方式に移ります。 ペナルティの得点方式以外
についてはこれまで通りの海上計測の内容を継続します。
1.大会計測システムの継続
@全日本選手権はフルメジャーメントに準じた計測(セール実計測・ハル重量)を実施します。
A全日本以外のJODA大会等は簡易計測にてイヤーシリーズシステムを実施します。
● 2010年のイヤーシリーズ適用大会は最終選考会、及び 東/西日本選手権 です。
チームレース(広島・全てチャーター艇)は適用されません。
2.海上計測におけるペナルティ・システムの変更について(説明)
@JODA全日本における、海上計測でのペナルティ・システムの変遷
2002年まで、特にフィニッシュ直後の海上計測は行われず、レース中の
クラスルール違反については、SIに、特に罰則に関する記載がない場合には、
原則として失格となる。
(IODAでは、1990年以前より海上計測を実施していた。)
2003年〜2010年まで=PFP(Penalty
of Five Points)システムを使用して、
特定の違反に関しては、5点加点の罰則をSIに記載し、ジュリーの審問を受けることなく、
レース委員会で罰則を与える事を可能にした。
これ以降、海上計測は運営の中で標準化する。
(IODAでは2000年以前に、最初はPTP/2点加点 として実施。)
2011年 から DPI(Discretionary
Penalty Imposed 裁量による罰則を課すとの意味)
システムを実施します。
(IODAでは、既に2009年より実施している。)
Aなぜ、方式が変遷していくのか?
問題点:1)クラスルール違反は原則失格。
2)規則違反の裁定については、ジュリーが全てを管轄する。
3)安全に関しては積極的にアピールして普及を図る。
4)軽い違反に関しては配慮があっていい。
初期の海上計測: 全て1)、2)のみで対応し、厳しすぎるとの感があった。
PFP : 3)および、4)については適応しているが、2)とは矛盾している。
また、SIに特定されていない、
4)に相当する軽い違反に対しては、失格との重すぎる罰になるので
量刑の公平さに欠ける。
DPI : 違反にふさわしいペナルティをジュリーが裁定しなければならない場合、
SIに特定する項目については、その内容を裁量して重さを加減する。
これにより1)〜4)までの全てカバーする事を意図する。
ただし、クラスルール以外の要件に関してはジュリーの知識および良識を
基準として判断できるが、クラスルールに関しては、その理解度が重要となる。
そのためクラス協会からは、ジュリーに対して、参考となるグレードを提示するが、
その判断はあくまでジュリー自身による裁定となる。
Bどこが今までと変わるのか?
○海上で、確認された違反は、全て抗議の対象となり、レース委員会の決定により、
プロテスト委員会に抗議書が提出されるので、 公式掲示板にはPFP違反の公示は
されず、審問しない加点は無くなる。
○ 今まで5点だった加点が、大きくなる事もあり、失格だった違反が軽くなる場合がある。
(マレーシア・ワールドの場合では、10%で8点、30%で24点の裁量となった。
パドル、ダガーボードが艇に結ばれていない場合は8点、と、PFPの5点より重くなり、
逆にラフ計測バンドの違反は24点と、失格よりも軽くなった。)
○裁量による%と得点の関係は、失格の点数を目安としている。
つまり、参加艇が99の場合には、失格は100点なので、5%で5点、10%で10点、
30%で30点、最も重い場合は100%で100点となる。
もし、ジュリーが限りなく軽いと判断をすれば、0%で加点なし、との判断も考えられる。
○今まではPFPだったので審問が無かった場合も、これからはレース委員会から抗議
されるので、審問に出席しなければならない。
CPFPと海上計測抗議との差がなくなったので、計測HPのガイドラインも変更しました。
http://japan-opti.com/rule/rule_file/taikaikeisoku/kaijyocheck.htm
なお、検査項目の優先度や検査方法については今まで通りです。
D実施の時期について
2011年度の選考会から実施します。
海外遠征の権利を得た場合は、既にIODA大会には採用されている方式なので、
よく理解して臨んでください。
3.2011年クラスルールについて
新ルールの改定は2011年2月1日から有効となりました。 計測HPで公表しています。
今年の改定で、国内の大会計測(レース中)に関連しては、
3.2.6.1(d)で、携帯電話の禁止が追加されました。
これまでは外部の援助(RRS41)で、無線通信による外部情報源は、携帯電話も無線と
扱われていましたが、改めてクラスルールにも含まれ、明確化しました。
あとがき
運営サイドからは、PFP方式は便利だったように思えます。 しかし、選手の権利から見れば、
故意・過失にかかわらず、違反は違反として最高刑を課す、との時代から少しずつ変化していく
事を、受け入れたいと思うでしょう。
IODAも、ISAFから指導を受けて、便利なPFPを採用する方針を、DPI方式に変更しました。
JODAもその流れに沿って2011年度の方針としたいと思います。
皆様には、ご理解の程をよろしくお願いします。
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